「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
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ーー会社で、珍しく残業を強いられていた。
仕事は定時までに終わらせることが常なのに、今日ばかりは許容量を超えていて仕上げられなかった。
ひと息をついて、社内を見回して、(もう誰もいないじゃないか)と、思う。
久しぶりに残業なんてしたせいで、ひどく疲れた気がした。
「もう帰るか…」
と、メガネをはずして、額にかかる前髪を掻き上げた。
そこへ、
「残業、お疲れさまです」
と、不意に誰かが入ってきた。