「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

-4-


ーー会社で、珍しく残業を強いられていた。

仕事は定時までに終わらせることが常なのに、今日ばかりは許容量を超えていて仕上げられなかった。

ひと息をついて、社内を見回して、(もう誰もいないじゃないか)と、思う。

久しぶりに残業なんてしたせいで、ひどく疲れた気がした。

「もう帰るか…」

と、メガネをはずして、額にかかる前髪を掻き上げた。

そこへ、

「残業、お疲れさまです」

と、不意に誰かが入ってきた。



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