「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

-5-


「 …ねぇ、南さん? あなた最近、桐生さんと仲良くしすぎじゃない?」

「……そんな、仲良くしてなんて……」

……廊下脇の給湯室から声が聴こえてきて、足を止める。

「何言ってんのよ? 彼に媚びてんのくらい、 わかってるんだからね?」

「……媚びたりなんかしてない……」

一瞬、足を止めたが、自分には関係ないと、通り過ぎようとした時、

パンッと、渇いた音が響いた。

まさか叩かれたのか……と、踵を返して給湯室の前に立つと、

「あ…桐生さん。私たち別になんにもしてないんで。ちょっと彼女と話をしてただけなんで……」

取り囲んでいたニ、三人の女性社員たちが、愛想笑いを浮かべて逃げて行った。



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