「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「……お姫様気分か」
「そう、夢見ていたいの、いつまでもね…」
「……夢か」
僕には、夢もないのかもしれない。
「未来ぐらい、夢を見ていたいじゃない」
「未来ぐらい……夢に見るような未来など、僕には何もない……」
「ねぇ、聖哉さんが、もしそれを寂しくも思うのなら、助けてあげる……」
「……助けて?」
と、視線を向ける。
「そう、助けてあげる。例えば、私があなたと結婚してもいいし……」
「君が、僕と結婚を?」
「私は、あなたがそのままでも大丈夫だから」
と、彼女は言って、
「少なくとも、聖哉さんと身体を合わせることには愛を感じるから、それだけでもいい。結婚はできると思うから」
そう喋ると、
「……だから、もし私がいつまでも結婚しなかったら、結婚してね…」
本気とも冗談ともつかない言い方をして、微笑った。