あの夏の空に掌をかざして
「な……なんで?なんで日向が…」


 そのところで、またあの光があたしを包む。


 焦る気持ちとは裏腹に、目蓋はどんどん重くなり、意識は朦朧としてくる。


「…ぁ……っひな、た…」


 そう言った瞬間、プツリと意識が途絶えた。
< 144 / 203 >

この作品をシェア

pagetop