うちの執事は魔王さま
目の前には先程と変わらない人体模型。


「何も変わってないじゃない」


「姫はまだまだですね。彼はもう帰りましたよ。さあ、私達も屋敷へと帰りましょう」


ルナに手を差し伸べる執事。


「お話(説教)しなくてはならないこともありますしね」



「げ...」


そういえば、5時に帰るとか言ってちえみに誘われて結局このままになったんだっけ...


「あ、ちえみ」


「私が後ほど、ご自宅の方へ送り届けます」


「あ、ありがとうございます...」


峰岸から発せられた黒いオーラに呑まれ、ルナは自分の血の気が引くのを感じていた。



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