うちの執事は魔王さま

ちえみはきゃっ、女の子らしい声をあげて頬を染め上げる。

ちらりと放心状態のルナの方見る峰岸。

「いけませんね、月緋さん。センセイの話はちゃんと聞きましょうね?」

ルナの頬を両手で挟んで目を合わせさせる。

ルナは口パクで言う。

《なんでここにいるのかなぁ!!?み!ね!ぎ!し!!》

「うーん、体調不良とかですか?それとも眠いんですか?僕の話聞いてくれないとセンセイ悲しいです」

無視ですか!!!?

主の質問はおもいっきし無視ですか!!!!?

「せ、先生...。セクハラで教育委員会に訴えますよ?」

怒りを込めた声で言う。

一瞬、驚いた顔をした峰岸。すぐに手を離した。

「それは失礼。でも、ちゃーんとセンセイの話は聞いてくださいね」

あの笑みと違うものを見せられると鳥肌がたつ。

あの笑みに慣れてしまっているのだろうか。

峰岸は教卓の方へと戻ると朝礼を開始していった。

女子の目がハートになっていたということは容易に想像がつくだろう。

......嫌な予感が的中.........

心底、絶望していたルナだった。

そして、昼休み。

「ルナっ!ご飯たーべよ!」

ちえみと琴音がルナの元へ訪れる。

「ごめん!あいつ......じゃなくて新任の先生に用事あるから!!先食べてて!!」

ルナは急いで職員室へと向かった。

「どうしたのかな、ルナちゃん」

「さぁ?あ、ルナの奴もあのイケメン先生の事が好きになっちまったとかじゃね?」

「もう〜、ちえみちゃんじゃないんだからぁ」

琴音は笑う。

「お、お前、私に対して冷たくないか...」

「やだなぁ、気のせいだよ。さ、ご飯、食べよ〜」

にっこり微笑みながらご飯を食べ始める琴音に続いてちえみも食べ始めた。
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