『誰にも言うなよ?』


「いや、レオの言うとおりだ」


(雅人……?)


「俺、素子の護衛する」

「は!?」

「考えたんだ。エリカの素子への執着が完全になくなるまでは、気を緩めるわけにはいかないって」

「そうだねぇ。授業中はボクがいるから任せて?」

「まさかレオと組むことになるなんてな」

「ボクは青山くんとモトコ守れるの嬉しいよ?」


なになに。

どうして二人が協力し合ってるの!?


「どうだか。守るとかいってイジメそうだけど」

「あは。うん、多分そうなる」


おいっ……!


「でも、安心してね。ボクの加虐行為には愛があるから」

「全然安心できねぇよ、バーカ」


そんなこと言いながも雅人は笑っている。

< 234 / 540 >

この作品をシェア

pagetop