君が望んだ僕の嘘
序章
君が望むなら、どんな嘘でもつくよ。

「君よりも、好きな人ができた」
「実は君のことが大嫌いだ」
「また君に会いたいなんて、考えたこともない」

「君がいなくても、幸せだ。
今までも、これからも、ずっとずっと」

でも、一つだけ。
本当に、たった一つだけ。
つき通せない嘘を許してほしい。

それは、「君を忘れる」という嘘。

君は怒るかもしれないけれど、この嘘だけはつけない。
どうしても無理だよ。

だって、君はもうすでに、心の一部だから。
あの「あおい夏」ごと、深く深く刻み込まれて、どう足掻いたって消え去りはしないんだよ。
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