なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新撰組とわちゃわちゃするお話2

土方はイークが風呂から出てきたのを見て、少しホッとしているようだ。

・・・なんだかなー。微妙な気分。


土方「じゃあな。」

私から逃れるように、素早く背を向け去っていった。



イーク「・・・・あそこまで言わなくてもいいんじゃない?」

「あ、やっぱり聞こえてた?」

出て来るタイミングが良すぎると思ったんだよねー。


「私は、基本的に『悪役』が嫌いだから、ね。」

別に『悪』だから嫌いとかいう偽善者じゃない。


唯、私のーーー私達にとっての『悪役』を思い出して嫌なんだよ。


彼奴は自分が私達にとって『悪役』であるという自覚をしているから、更に面倒くさい。


「彼奴なんかに土方がなろうとするのは、絶対に認めないよ。」

イーク「・・・素直じゃないね。

普通に『土方のことが心配だから』とか言えばいいのに。」

なんのことかな?
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