fantasista








結局、戸崎の家に泊まることはしなかった。

着替えや化粧品も持っていなかったし……

心の準備が出来なかったから。






「帰るのかよ」




なんて悪態をつく戸崎を置いて家を出た。

そして帰り道、ずっと胸がドキドキ言っていた。





もう、後戻り出来なくなっていた。

進みだしたこの気持ちはさらに加速をする。

そして、ますます戸崎に溺れていくんだ。



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