fantasista




……っ、はぁぁぁぁ!?





心の中で叫んでいた。

だけど、身体を強張らせ胸を焦がすあたしの口からは、声すら出なかった。

やっぱり戸崎はやり手だ。

口移しで飲ませるなんて!






絶対嫌だ、そんなこと言えなかった。

戸崎に触れた時、あたしを駆け抜けた戦慄が甘く心地よくて。

もっと戸崎に触れたいと思ってしまう。

甘い戸崎は苦手なのに、甘い戸崎にまんまとやられる。

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