ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
アタシの走る足音と共に、重なるように聞こえるナオの足音。
その足音がだんだんと近くなってくる…。
下駄箱を少し過ぎたところで、追い付かれてしまったアタシはナオに手首を掴まれた。
「いやっ!!」
「ッッ…。」
思わずその手を振り払ってしまう……。
振り向いたときに見えたナオの悲しそうな目…。
「秋穂……あのさ。」
「聞きたくないよ…。」
何も聞きたくない…。
言い訳も聞きたくない…。