先生、私また風邪を引いたみたいです!




「…今日はありがとうございました、夜道気付けますね」



私は名残惜しさをグッと我慢して意を決して車を出ようとしたその時ーーーー



ーーーーーーーーーー!!



あたたかい感触



直也先生の顔が横にあって



私はまた直也先生の腕の中



ドクンドクン…私の心臓か、直也先生の心臓か


動く大きな振動



静かな車内














「……ごめん」




そっと体が離れた
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