溺愛CEOといきなり新婚生活!?
オーダーした料理が、運ばれてきた。
フォアグラのムース、エビとマッシュルームとユリ根のアヒージョで楽しんだ後は、冷製のコンソメスープで一息。
鰹のポワレに添えられている帆立のムースにはなんとキャビアが一緒に飾られていて目を見張った。
メインディッシュの特選和牛は、包み蒸し焼きにされているらしい。念願のキャビアだけではなくフォアグラまで出てきて、心も満足した。
「一本、連絡を入れてきていいかな」
「はい」
デザートが出てくる前に、携帯を片手に席を立った彼の背を目で追ってしまう。入口の向こうに姿が消えると寂しくなって、早く戻ってきてくれないかと思った。
この数日、永井さんに恋をしてはいけないって思うから、自分の気持ちの揺れをできるだけコントロールしてきたけれど……もうそれもつらくなってきた。
彼の大切な人になりたいと声にすれば叶うだろうに、そんな都合のいいことが起きていいのかとも思う。