カノジョの彼の、冷めたキス


「その反応……やっぱり本当なんですね」

「いや、違……えっと……どうしてそんなこと聞くの?」

「あたしの同期が、社員旅行のあとに斉木さんと渡瀬さんが一緒に帰っていくとこを見たって」

「あ、あぁ。そうなんだ。たしかに、途中まで一緒だったかも……」

「あとは、社員旅行の1日目の夜に、ふたりで外から旅館に戻ってきてるのを見た人もいるって」

「へ、へぇー。そうなんだ……」

必死で誤魔化そうと試みたけれど、顔にも声にも焦りが出てしまう。

渡瀬くんに秘密にするように言われてるわけではないし……と、結局付き合ってることを白状したら、三宅さんにものすごく羨ましがられた。


「いつからですか?どっちから告ったんですか?てゆうか、どうやって渡瀬さんと仲良くなったんですか?」

もうテーブルにはドリンクしか残っていなくて、昼休みだって残り僅かな時間しかないのに、三宅さんが質問攻めにしてくる。



< 182 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop