声が聞きたい
プロローグ
桜が散って、

緑色の葉が鮮やかに空を彩る頃

いつもの場所に、

いつもとは違う光景が広がっていた。

いつもは誰もいない図書室なのに

俺の特等席に座る、一人の女の子

風が吹いてなびいた長いその髪を、

儚げにこちらを見つめる彼女の瞳を。


俺は今でも、覚えている
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