"藍" 闇の中の天使 【Since 2017/ 05/26~】
side:蒼龍

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希「星藍ちゃん…。」

聖「お前、まだ言ってんのか。あいつも所詮他の女と同じだったってだけじゃねぇか。」

朔「というか、ぶりっ子加減は他よりはげしかったし。正直、ちょっと苦手かな…」

綾「俺もかわいけりゃなんでもいいって思ってたけど、今回ばかりはちょっとな…」

零「……」

屋上にいた、少女。

艶やかな長い黒髪。

雪のように透き通った白い肌。

細長い手足。

つぶらな瞳。

さくらんぼ色の唇。

女嫌いな彼らでも、見とれてしまうような、美しい少女だった。

そんな少女に彼らは期待していた。

「この学校で俺たちを知らないなんて、もしかしたら、普通に接してくれるかもしれない」と。

しかし、それは大間違いだった。

蒼龍だと知った途端、彼女は目の色を変えて

「イケメン」やら「すごい」やらと褒めまく

り、挙げ句の果てには「姫になりたい」と言

ってきた。

希「あーぁ。今回は大丈夫だと思ったのに…」

聖「蒼龍に女なんかいらねぇよ
女なんて皆同じだ。」

そんな会話を繰り広げていた蒼龍は、何故星

藍があんな風に言ったのかも、その態度が偽

りだということも知らない。

そして、彼女の奥深くの闇の存在もーー。

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