【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「なにがだ?」
話を全く聞いていなかった、薫が聞き返すと。
「おまっ…人の話を聞いてたか?」
呆れたように、叶夢が言った。
「聞いているわけねーだろ?」
ムカついたので、叶夢に蹴りを入れ、水樹を振り返る。
「ここに、巫女が集まっている話。薫は、どう考える?」
巫女…それは、十三人に仕えた女の名前。
十三人は全員、巫女を愛した。
「…沙耶のことか?」
「ああ…」
今、この場にいるのは、薫、水樹、氷月、千歳、蒼生、叶夢の十三人中、六人で。
残りの七人は、それぞれが京都にいる。