【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
水樹や氷月は感づいているらしく、珍しく、水樹が真面目な顔をしていた。
沙耶のあの瞳―…それは、生命の巫女の色。
記憶がある俺達は、目を見るだけで相手の魂の色がわかり、その色から、相手が前世の誰なのかということを特定することができる。
沙耶は間違いない。
あれは、相馬の対となるべき、生命の巫女だ。
「他にも、柚香とかも…」
桜華の犠牲の上で、幸せになった千歳の前世。
いや、正確に言えば、柚香の前世か。
彼女もまた、千歳の対となるべき、時の巫女である。
ここまで言ってしまえば、あれなので続ければ、真姫は蒼生の対となるべき、空の巫女で。
ほぼ、沙耶を中心として、巫女が集まっている。
そして、全員、記憶がない。