Sweet Candy

「ほら、行くぞ。」


そう言って歩き出す陸。


あたしも後ろから付いていく。



これから行くのはあたしと陸が大好きなあの海。


ここ最近は陸が忙しかったりなんだりで行ってないけど小さいころはよく二人で行ったんだ。



特別きれいってほどの海じゃないし、ましてや泳ぐなんてもっての他。

普通のどこにでもある地元の海。


だけどあたしにとっては特別な大好きな場所だよ。





「なんか久しぶりだな。あの海も。」


「うん!楽しみー!変わってないといいな。」


あの日のまま…ずっと。




「ばーか。海がそう簡単に変わるわけないだろ。ましてやここ何年かで。」



「そうだね。」




あの時のまま、そうあの約束。



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