病院は苦手なんです!
「ひな、診察するから服捲って…」
「うん…」
不安そうな顔をしながらも…
ひなは、服を捲ってくれた。
俺は、聴診器を温めてから
ひなの体の中にいれる。
「ひな、深呼吸して…吸って履いて吸って履いて…」
…喘鳴が聞こえる。
「ひな…もういいよ。次口開けて喉見るから」
喉が真っ赤に腫れている。
「はい、もういいよ。良く頑張ったね」
ひなの頭を撫でる。
「今日は、検査無しにするけど…吸入だけして、病室に戻って安静にしててね?熱高いから……」
「は~い」
検査が無しになって少し嬉しそうにも
見えたひなだけど…
吸入と聞いて少し嫌そうな顔にもなっていた。
俺は看護師さんに、ひなを任せて仕事に戻った。