となりの席
「芽衣ちゃん、最近何かあった?発作とか…」


「不整脈が……何回か…」


「それ以外は…」


横に首振った。


「じゃあ、多分明日から検査続くから、ゆっくりしてね、何かあったらすぐ先生飛んでいけるから、なんか変なことでもあればすぐ呼んでね?」


「はい……」


最近発作が出る頻度が早くなった気がした。


もうこんなに…弱くなっちゃったんだ……


そんなことを考えてるうちに、いつの間にか寝て、朝になってた。


起きたら、いつもの場所にいた。


いつもの場所ってのは、ナースステーションの隣にある六人部屋で、窓側で海が見える特等席。


「あ、芽衣ちゃん起きた?寝てるうちにこっちに移ったよ!ご飯、食べれそう?」


「ちょっと…」


「おっけー、とりあえず先生呼ぶね」


なんか食欲までなくなるとか、病人逆戻りじゃん…


「芽衣ちゃん、よく眠れた?」


「あ、はい」


「食欲ないなら、後で点滴しよっか…とりあえず検査、行きたいんだけど、服着替えてもらってもいい?点滴とかも外すからね」


先生が出ると、点滴を外された。


酸素チューブも外した。


そんなに息切れはしなかった。


とりあえず、着替える。


心電図取ったり色んなことをして1通り検査が終わる頃、久しぶりにバタバタして、体がびっくりしたのか、過呼吸になった。


すぐに収まったものの、そのまますぐ寝てしまった。
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