幸せになれるの?
レストランから出て、そのままの私は電車に乗り込む。
行先は貴紀の住んでいる街。


貴紀の住んでいる街の駅に降り立つ。
ここに来るのは、3年ぶり。
貴紀の就職が決まって、家を引っ越す時、私もついてきた。
1泊だけして、帰った。
貴紀の部屋に入ったのはそれが最初で最後。
いつだって、貴紀が私に会いに来てくれた。
忙しい人なのに…少しの時間でも会いたいと行動してくれたのはいつも貴紀だった。
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