幸せになれるの?
『いつでも、有給取ってくれていいのよ?
頑張りすぎて倒れられた方が困るんだから!』
という、優しい上司の言葉を私は思い出していた。
「良かった。 なんとか早く終われるようにする。
待っててくれ。
あ、これ、ここの鍵。
もし出かけるんなら必要だろ?」
貴紀から鍵を受け取ったけど、
「出かける?」
私が出かけなきゃならない用事って何?
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