どうして君を好きになったんだろう
午前中用事があるって璻が出かけてしまった。


お昼頃私がご飯を作って璻の帰りを待っていると、


「お邪魔しまーーーす!!」


「・・・・・・・え?・・・・・・は?」


「そんな顔しないでよー!今日はせっかく怜香ちゃんのために来たのにさーー。」


部屋にズカズカ入っていく遼君。


その後から璻が何事もなかったかのように入ってきた。


「あの、どういうこと?私のため?」


「え?怜香ちゃん今日お祭り行くんじゃないの?」


「え!?行くけど。」


「なら、これがないと駄目でしょー。璻に頼まれて家から借りてきたよ。」


そう言って大きなバッグから出したのは綺麗な浴衣。


「・・・・可愛い。」


「でしょ?これね、璻の1番のお気に入りなんだよ。店に来るといつも見てんの。」


「・・・・・・・ごめん。何から聞いたらいいかわかんない。聞きたいこと多すぎるんだけど。」

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