恋は手紙と。
 「おーっ、宮野さん、見てみてよ。結構遠くまで見渡せるよ!」



 向かい側に座る梶木くんは、窓の外を見てはしゃいでいる。


 もし、梶木くんの特別な人になれたなら、毎日こんな楽しそうな表情が見れるのかな、なんて考えてしまう。



 「もうすぐ、頂上かな?」



 私も笑いながら反応する。


 梶木くんと同じように観覧車の窓から外を見下ろしてみた。
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