恋は手紙と。
 「そ、それ、本当……?」



 「あははっ、面白いね、宮野さん。本当だよ」



 目の前には、裏表のない、爽やかな笑顔。


 本当に、その言葉を信じても、いいのかな……


 今日に見た、あの事が思い浮かぶ。


 梶木くんと、甘い声をした、あの女の人。


 私は思わず、口を開いていた。
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