fantasista 2
時間は飛ぶように過ぎ、選手入場が始まる。
いつものように、10番を探す。
でも、その番号を探す前に一瞬で分かってしまう。
その少しだるそうな佇まい。
茶色い短い髪。
その全てがあたしを狂わせ、好きを大きくさせる。
雨で濡れた戸崎は、身体に張り付いたユニフォームからは強靭な肉体が浮かび上がり、顔を水滴が滴り落ちてなんだか色気があって。
胸がきゅんきゅん音を立てる。
すごく遠くにいるのに、すごく輝いて見える戸崎。
そんな戸崎から、一秒たりと目が離せない。