fantasista 2





「ぎっくり腰ならもうかなりいいよ?」



そう言うあたしに、



「まぁ、とりあえず俺のふくらはぎでも揉んで話を聞け」



戸崎は言う。




「……揉め?

あんた、ふくらはぎフェチなの?」



「痛ぇんだよ。試合後のケアだ。

マッサージしろ」



「……相変わらずうざいな」




そう言いながらも、戸崎のふくらはぎに触れる。

くっきりとソックスの跡が付いているふくらはぎは、びっくりするほど硬くて。

この足で、あのシュートを蹴るのかと感動してしまう。

そして例外なくどきんとするあたし。

戸崎に触れるだけで胸がきゅんきゅんうるさい。

顔に血が上る。

いつまで経っても慣れないよ。

戸崎が大好き。


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