fantasista 2





「自分がしたことなんだから、責任持ってけじめつけてよ」



「ごめん……」



「ごめんじゃないよ!!」




あたしは……久しぶりに声を荒げていた。



悔しい、すごく悔しい。

戸崎はあたしのものなのに、マキもあの優しい戸崎を知っているかと思うと張り裂けそうだ。

戸崎はどんな風に彼女を抱いたんだろう。

どんな言葉をかけたんだろう。

想像するだけで身体を震えが走り、涙が溢れそうになる。

それをぐっと我慢した。


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