fantasista 2
結局、その後三人でゲームをしたりテレビを見たりして過ごした。
正直戸崎と二人だと自分がおかしくなってしまいそうだったため、柚ちゃんが来て良かったのかもしれない。
久しぶりに心の底から笑うあたしに、
「お前の味方は、俺以外にもいるんたぞ」
戸崎は言う。
……そうだよね、柚ちゃんだってこんなにあたしと仲良くしてくれる。
一緒にいて楽しい。
こんな大切な人々の存在に気付かせてくれた戸崎に、感謝してもしきれないほどだ。
「みどりちゃん。
柊にいじめられたらいつでもおいで」
そう言う柚ちゃんに、笑顔で頷いていた。
戸崎がいて、大切な友達もいて。
あたしはすごく幸せだ。