fantasista 2




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「それにしても、あんた馬鹿だね」




あたしは笑いながら柊を見る。

卒業アルバムよりも日に焼けて、髪が短くて、なんだか落ち着いた柊は何だよとあたしを見る。




「あんたあのクオリティの低い女装で、バレないと思ってたの?」



「お前以外にバレてねぇよ」



「みんな、馬鹿じゃない?」




あたしは鼻で笑う。

どうしてみんなは気がつかなかったんだろう。

柚ちゃんと柊は全然違うのに。





「まぁ、二度としねぇよ。

バレだ時のリスクがでかいからな。

女装趣味の変態になるからな。

そして女は怖いからな」



「今のあんたがやったら、本当にキモいと思う」


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