fantasista 2
だけどやっぱり柊は嬉しそうだった。
柊はなんだかんだで家族が大好きだ。
そんな幸せ家族の柊と結婚して、あたしたちも幸せ家族になれるのかなと思った。
「今日はこれから千葉で試合だ。
応援よろしくな」
「うん!Fの応援歌歌って応援してる!」
「うるせぇよ」
柊は笑顔であたしの頭を撫でる。
まるで子犬みたいに、あたしは目を細めて柊に身体を寄せる。
柊と笑いあって、時には喧嘩して、身を寄せ合って、抱きしめあって。
やっと手に入れた幸せだ。
この幸せを大切にしたい。