fantasista 2





そんなあたしに、戸崎は言う。




「剛のことはマジで気をつけろ。

じゃねぇと、俺の気が狂うんだよ」




心なしか、戸崎はふらふらしている。

あたしの日本酒を飲んだせいだろうか。

そして、戸崎は続けた。




「俺のことは……お前に一生罵られても仕方ないと思ってる」



「……え?」



「竹中のこととか、剛のこととか。

お前の仕返しを、俺は受け入れないといけない」



「仕返しだなんて……」



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