fantasista 2
そして昼過ぎ……
「少しマシになったか?」
戸崎が両腕にビニール袋を持って帰ってきた。
そんな戸崎を見て、やっぱり胸がきゅんとしてしまう。
そして、愛されているなぁなんて実感した。
そんな戸崎の後ろに……
「みどりちゃん、久しぶり」
笑う彼女が立っていた。
あたしはベッドに寝転がったまま、彼女を見て目を見開いた。
ストレートの背中までの黒髪。
フェミニンなシフォンワンピ。
ほわっとした雰囲気は変わらない彼女は、戸崎そっくりの顔で笑っていた。
ただ、戸崎よりもずっと色白でずっと優しげだ。