365日、いつまでもふたりで
「竜くんがあたしと別れたいんでしょ?だからあたしが先に……「誰がお前と別れたいなんて言った!?」



あたしの言葉を遮って、怒ったように叫ぶ。



「だって、さっきの人に好きだって……」



自分で口にするだけで、あたしの瞳からはボロボロと涙が流れる。



「バカ」



竜くんに腕を引っ張られて、あっという間にあたしの体は竜くんの腕の中。



「ちょ、竜くん」



仮にも別れようとしとしてる人からの抱擁に腕の中でバタバタしてみるがピクリともしない。



「あれは妹。茜のことを好きだって話してたんだし」



はぁーと大きく息を吐く。



「え?じゃあ、竜くんの話って……」



あそこ以外で竜くんがあたしに内緒にしてることなんて思いつかない。



「猫アレルギーってこと」


「え!?」



想像もしてなかった答えに慌てて顔を上げる。



「それでもどうしても連れてきたくて。そんでアイツに対策聞いて薬飲んだんだよ。それでもきかねーから、アイツを呼びだしてたんだ」

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