365日、いつまでもふたりで
「今日、うちに来るか?」



昼休みの密会。



「仕事は?」


「今日は残業にならなそうなんだ」


「そっか。じゃあ……」



待ち合わせ場所を考える。

会社の駐車場だと、前みたいに元太に見つかっても面倒だし。
あまり頻繁だと、勘づかれてしまいそうだから。
元太は鋭いからそろそろ気づかれそうで、怖いけど。



「隣のコンビニで待ってて」


「分かった」



あまり密会しててもバレてしまいそうなので、そそくさと去ろうとする。



「茜」



竜くんに背中を向けるとすぐに呼ばれて、連れ戻される。



「竜くん?」


「充電」



ぎゅうっと抱きしめられる。



「竜くん。んっ……」



顔を上げればすぐに重ねられる唇。



「顔、真っ赤」



可笑しそうに笑う。



「竜くんのせいじゃん。バカ」


「嬉しいくせに」


「そんなこ……んっ」



反撃しようにもすぐに唇を閉ざされる。

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