愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「いや~さすが夫婦! 息もぴったりだ!!」

そしていつものようにガハハッと威勢よく笑う代表に、オフィス内はざわざわとどよめき出す。

あぁ、これじゃますます噂されちゃうじゃない。

ひとりハラハラしている私とは違い、副社長は勘弁してくれと言いたそうに盛大な溜息を漏らした。


「父さん、いい加減にしてくださいませんか? 俺と彼女はそんな仲ではありませんから」

きっぱり副社長が断言してくれたというのに、代表はいまだにニヤニヤしちゃってる。

「なにを言っている! こっちにはしっかりとネタが上がっているんだぞ!」

「なんですか、ネタって。どこかのゴシップ記事ばかり狙う三流記者じゃあるまいし」

相変わらず副社長は父親である代表に対して容赦ない。聞いているこっちがハラハラしてしまうよ。


「ふっふっふっ……父さんは知っているんだぞ? お前……彼女のミスに対して頭を下げたり、ケガをした彼女をお姫様抱っこして自宅まで送ったりしたそうじゃないか。父さんは聞いた時、とてつもなく驚いたぞ! 誰よりも頭を下げることを嫌うお前が頭を下げ、女性に興味がなく勉強ばかりだったお前がお姫様抱っことは……っ」

オーバーに流してもいない涙を拭う姿に、呆気にとられてしまう。
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