愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
別に悪いことじゃない、むしろいいことだよね。

これで社員みんなの副社長に対する見方が変わってくると思うし、慕う社員も増えるかもしれない。

副社長にしてみたら良いことだと思うのに、どうして私はそれが嫌なんだろう。

副社長の笑顔を知っているのは、私だけでいい。照れたりする顔もすべて。

そんな身勝手な独占欲を抱いてしまったのはなぜ――?


副社長にとって私は恋愛対象になるわけがない、だから好きになるわけにはいかないってわかっているのに。


リバティへ向かう副社長が運転する車内で、彼が言葉を濁しながら「さっきのことは忘れろ」と照れ臭そうに言われ、ますます芽生えた小さな独占欲に戸惑いを隠せずにいた。
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