愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「私……正直怖いんだよね」
「は? なにがよ」
意味が分からないと言いたそうに首を傾げる彼女に、胸の内を明かしていった。
「だって私、絶対副社長の恋愛対象じゃないだろうし。……それなのに好きになっても、傷つくだけだと思うから。だったら最初から好きにならずに、気持ちを抑えるべきだと思ったんだけど……」
そこまで言うと、紗枝は私が伝えたいことを理解したのか、小さく息を漏らした。
「抑えようとしたけど、抑えられなかったわけだ」
図星を突かれゆっくりと頷くと、紗枝は頬杖をついた。
「恋愛ってそういうものじゃないの? 止めることができない、自分の気持ちをコントロールできなくなるんだよ。それだけ菜穂美は副社長のことを本気で好きになり始めているってことじゃない」
「そう、なのかな……」
照れくさくて尋ねてしまうと、紗枝は笑った。
「そうだよ。それに失恋したっていいんじゃないのかな? もちろん菜穂美には辛い思いをした分、幸せになってほしいけど、報われなくたって誰かを本気で好きになれるのは、素敵なことだと思うから」
「紗枝……」
「は? なにがよ」
意味が分からないと言いたそうに首を傾げる彼女に、胸の内を明かしていった。
「だって私、絶対副社長の恋愛対象じゃないだろうし。……それなのに好きになっても、傷つくだけだと思うから。だったら最初から好きにならずに、気持ちを抑えるべきだと思ったんだけど……」
そこまで言うと、紗枝は私が伝えたいことを理解したのか、小さく息を漏らした。
「抑えようとしたけど、抑えられなかったわけだ」
図星を突かれゆっくりと頷くと、紗枝は頬杖をついた。
「恋愛ってそういうものじゃないの? 止めることができない、自分の気持ちをコントロールできなくなるんだよ。それだけ菜穂美は副社長のことを本気で好きになり始めているってことじゃない」
「そう、なのかな……」
照れくさくて尋ねてしまうと、紗枝は笑った。
「そうだよ。それに失恋したっていいんじゃないのかな? もちろん菜穂美には辛い思いをした分、幸せになってほしいけど、報われなくたって誰かを本気で好きになれるのは、素敵なことだと思うから」
「紗枝……」