愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「悪いが、小山から事情はすべて聞いた。……正直、同じ男としてお前みたいなやつがいるのかと思うと吐き気がする。『アホ美』なんて呼ばれて傷つかない人間がいると思うのか?」

強気な副社長の言葉にカチンときたのか、麻生さんも反撃に出た。


「ずいぶんと言ってくれますね。ですがあなたは過去のことを知らないでしょう? こいつは本当にどうしようもない奴で、むしろ〝アホ美〟ってあだ名のおかげでサークル内でうまくやっていけていたんですよ。そんなやつと付き合ってやっていたんだ。感謝されても、こんな風に文句を言われる筋合いはありません」


吐き捨てるように言った麻生さんに、悔しさが込み上げてくる。

今だから思う。本当になぜ私はこんな人を本気で好きになってしまったのだろうと。

拳をギュッと握りしめてしまった時、ふと副社長と目が合った。

「小山、こんなこと言われているけど、お前はいいのか?」

「……え」

「悔しいと思わないのか?」

続けて投げ掛けられた言葉に、胸が震える。
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