愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「それは付き合い始めてからも変わりませんでした。……好きだから麻生さんのためになにかしたい、役に立ちたいと思ったし、『アホ美』って呼ばれても、我慢できました」

麻生さんのそばにいられるなら、それだけで充分だった。


「でも今思うと、どうして私は麻生さんのことを好きになったんだろうって後悔するばかりで。……でも、どんなに後悔しても麻生さんは私にとって初めての彼氏なんです。あんなに好きだなって思えた、初めての人。だからお願いです、私が初めて本気で好きになった付き合った人は、とても素敵な人だったって言わせてください」


感情は昂ぶっていき、涙声になりながらも訴えると、彼は大きく瞳を揺らした。


「最低で私の心に深く傷を残した人だなんて思い出したくないんです。だって私が好きになったのは、優しくて笑顔が素敵な人だったから」


ずっとどうしたら自分は過去の苦い思い出を忘れて、前に進めるんだろう。どうやったら新しい恋愛ができるんだろうって考えていた。

けれど今ならその方法がわかるよ。苦い思い出を楽しかった、よかったって思える思い出に変えればいいんだ。
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