愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「それでも正直、麻生さんと付き合っていた頃に傷つけられた記憶は今でも鮮明に覚えています。でもそれと同時に楽しかった記憶も。……もう誰かを平気で傷つけるようなことしないでください。どんな人間だってみんな傷つく心を持っているんです。……私の元カレは素敵な人だったって自慢できるような人になってください」
そうしたら私もきっと、もう過去の苦い思い出に囚われることはなくなると思うから。
「今度偶然会えた時は、昨日の麻生さんのように私も笑顔で『お久し振りです』って言えるくらい、素敵な人になってください。私も麻生さんと付き合っていた時より幸せになってみせますから」
最後にもう一度一番の想いを伝えると、彼は顔を伏せてしまった。
「あれで本当によかったのか?」
「はい」
結局麻生さんは、謝罪の言葉を口にすることはなかった。それは彼なりのプライドだったのかもしれない。
それでも私は自分の気持ちをはっきり伝えることができて満足だった。それに――。
「それに久し振りに『菜穂美』って彼が呼んでくれたから」
帰り際、彼は何度も私の様子を窺っていて、なにか言いたそうに『菜穂美……』とぽつりと漏らした。
そうしたら私もきっと、もう過去の苦い思い出に囚われることはなくなると思うから。
「今度偶然会えた時は、昨日の麻生さんのように私も笑顔で『お久し振りです』って言えるくらい、素敵な人になってください。私も麻生さんと付き合っていた時より幸せになってみせますから」
最後にもう一度一番の想いを伝えると、彼は顔を伏せてしまった。
「あれで本当によかったのか?」
「はい」
結局麻生さんは、謝罪の言葉を口にすることはなかった。それは彼なりのプライドだったのかもしれない。
それでも私は自分の気持ちをはっきり伝えることができて満足だった。それに――。
「それに久し振りに『菜穂美』って彼が呼んでくれたから」
帰り際、彼は何度も私の様子を窺っていて、なにか言いたそうに『菜穂美……』とぽつりと漏らした。