愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
ただジッと彼女を見つめることしかできずにいると、彼女は顔を顰めた。

「あなた誰? どうして和くんの家にいるわけ?」


〝和くん〟親し気な呼び名に胸を騒つかせられながらも、慌てて答えた。

「私は副社長の秘書を務めております、小山と申します」

「秘書?」

眉を顰める彼女に事情を説明していく。


「はい。副社長、高熱を出されおひとりではお帰りになられず、お送りさせていただきました」

「嘘っ……! 和くん体調悪いの!?」

「はい」

途端に彼女は慌て出した。


「送ってくれてありがとう、あとは彼女の私に任せていいから」

〝彼女〟に大きく心が揺れる。やっぱりそうなんだ。……この人が副社長の彼女……。

予感はしていたけれど、見事に的中しても嬉しくない。

「それも預かっておくわ」
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