じゃあ、先生と恋してみる?
chapter*1

棗先生と出会い




♢

♢




季節は9月初旬



秋晴れが気持ちいい毎日…、

ではなく真夏と同様な暑さが続くこの時期




「ゔっーーー、

ちーちゃんこの教室本当に冷房ついてるの?
絶対に暖房ついてるよね???」


「暖房?ついてるわけないでしょ。
あんたとうとう暑さで馬鹿になったの?」




そして、夏の暑さで完全に弱っているあたし、佐々木 さくら


あたしのことを馬鹿呼ばわりする幼馴染みのちーちゃんこと、日下 千晴




「だ、だって この気温は異常だよ?温帯な日本では有り得ないわけだよ!

あ…、異常なスピードで地球温暖化が進んでいるのか…。」


「出たよ、さくらの天才発言。」




呆れた様子で苦笑いをされた。
別に、あたしは正論を言ってるだけ!




「ちーちゃん? 日本の地球温暖化問題はあたし達の未来に関することだよ?」


「はいはい、 何度聞かされたことか。さくらの薀蓄(うんちく)はいつか役立ちそうだよ。」




“いつか”という単語に疑問を抱くけど
温暖化問題は世界共通の問題。




「ちーちゃん、もっと世界に興味を示さないと駄目だよ 〜。」


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