月の瞳を持つ少女
そう、私は今日郁弥と待ち合わせていたのだ
郁弥ともう1人は私の座る向かい側の席へ座る
郁弥は前回とはうってかわりその藍髪を愉しそうに揺らしていた
一方、もう1人は180はありそうな身長に細身の男
サラサラとした黒髪に一筋の赤が入っている
はっきり言って郁弥よりイケメンだ。
「郁弥、、話したの?」
「ああ、こいつは俺らの中で1人だけ直哉の死について納得してなかったヤツでな。
話すならまずこいつからと思ってお前が来た次の日には話したさ
そしたらこいつ、お前に合わせろって言うから」
「そう。
月です。」
赤メッシュの彼に手を差し出す