月の瞳を持つ少女
「なあ、月」
「ん?」
病室を出てすぐに郁弥に呼び止められる
「先代である俺が言うことじゃねぇが、暖人で本当に大丈夫なのか?」
……いや、むしろ
「暖人でなくてはならないの」
だれでもない。暖人以外では有り得ない
「なぜだ」
北斗も郁弥と同じ考えのようで、わたしに疑問をなげかける
「……こちらの事情よ」
その真っ直ぐな瞳に私は目を背ける
ただ、私を動かしているのは復讐という間違った歯車であることは真実である