月の瞳を持つ少女






翔馬は口を開かない








代わりに開いたのは暖人











「月、それは俺が許さない。」








「……暖人」







「そんなこと言うよりも、月は蒼と翠を探してきてくれないか?」








「蒼と、翠……を?」






「ああ、俺はお前が行くのが一番いいと思ってる。


姫華のことは、大地にまかせたし詩乃が行ってくれた


だから、蒼と翠を月に任せてもいいか?
たぶん、この倉庫のどこかにいるとは思うからさ」












そうやって、明るく笑う暖人








私は首を縦に振る







そして、幹部室を急いで出た






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