彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





目からハートマークを出しながら、うっとりとうなずくいろんな種類の女の子達。



「ちょ、つなぐ!?なんですか、これは!?」

「あ~俺のファン?」

「「ファン!?」」



得意げに言うと、華麗な動きで涼子ちゃんから手を離す友達。



「ほら、俺って美形じゃん?だから、女子が放っておいてくれなくて・・・俺も、困ってる可愛い子は、見捨てられなくてさぁ~LINEの返事が大変だよ。」

「じゃ、LINEやめれば?」

「意外と返事がシビアだね、ご主君!?」

「君のような配下を持った覚えはないよ、つなぐ。友達のつなぐならいるけど。」

「ははは!ツンデレというやつだね~ご主君♪」

「ごめんね、涼子ちゃん。代わりに謝ります。」

「いえ、いいんです・・・。ここのファミレスに、すごくカッコいいスタッフが入ったって、友達も言ってましたから・・・」

「とはいえ、俺の性別がハーフなのは秘密ね?」

「じゃあ、涼子ちゃんにしゃべらないでよ!」

「えー?嫌がらなかったよ?」

「非通知で家に電話がかかってきて、僕の命にかかわるっていう出だしで話をすすめられたら、最後まで聞くしかないでしょう!?」

「あ、へ、平気よ、凛君。私、はん・・・ハーフへの理解はあるので~」

「ほらねー♪ぼっしぃ~ってば、女の子を見る目ある!俺も涼ちゃんを好・・・」



ガシッ!!



「それ以上言ったら、怒りますよ・・・・!!」

「ジョーダンでーす。」





手首をつかみながら言えば、あはは♪と笑いながら誤魔化す元・忍者。

つなぐに指定されたお店に入ったはいいが、こんな感じで、知らない女子達から、終始、にらまれ続けていた。

主に、涼子ちゃんが。



〔★現在進行形の犠牲だ★〕



< 405 / 453 >

この作品をシェア

pagetop