清廉の聖女と革命の鐘
_眩しいわ…。
クリスティーナは、自身の周りを爛々と照らす光晶石の存在に思わず桃唇からため息が出そうになった。
もちろん、そんなことすれば近くにいる巫女たちに気づかれるおそれがあるので心の中にとどめておくが。
何度も見ているはずなのに、なぜかこの光はいつになっても慣れない。
クリスティーナは目を細めた。
先ほどまでがやがやとうるさかった招待客は、今はクリスティーナの動きにほぅ、と感嘆の息をもらし美酒に酔いしれたような視線を送っている。
正直、クリスティーナはそういった視線があまり好きではなかった。ねっとりとまとわりついて、息苦しい。朝の奉納舞いの清廉な環境とはまったく違うのだ。
だが、当たり前ながらクリスティーナには断る権利などない。
『聖女など、ただ淡々と聖務こなすだけの操り人形でしかすぎないというのに』